2022年4月に発生した知床遊覧船「カズワン」の沈没事故。
あれから3年も経ってしまったのですね…
ネットで検索していると「カズワン社長 夜逃げ」というワードが飛び込んできました。
カズワンの社長は2024年に逮捕後起訴されており、多分夜逃げはしていないと思われますが、真相はどうなのでしょうか?
そこで今回は、
- カズワン社長は、本当に夜逃げしたのか?
- カズワン社長が夜逃げしたと噂された理由
について調査、まとめていきたいと思います。
「カズワン」社長|夜逃げ疑惑の出所はどこから?

事故の概要
運航会社の安全管理体制や社長の対応が大きな問題となり、後に業務上過失致死容疑で社長が逮捕されました。

乗客6人の行方がいまも分かっていません…
「カズワン」の社長「夜逃げ」疑惑の出所は?
SNSや地元のニュースも確認したのですが、夜逃げした形跡はなさそうですね。
では、なぜ「夜逃げ」というキーワードが急浮上したのかを確認しましょう。
知床遊覧船「KAZUⅠ(カズワン)」を運行していたのは、当時社長であった桂田精一 氏。
桂田氏は、2024年9月18日に逮捕されました。
事故が起こった2022年4月23日から2年5ヶ月後のことです。



2年以上も経っての逮捕ですね。
捜査ってこんなに長く続くかかるのでしょうか??
実際にSNSでも、「なぜ逮捕されないのか?」という声が2023年ころから聞かれていました。
知床遊覧船「カズワン」沈没事故から一年……社長は未だ逮捕されず、遺族への補償もないまま雲隠れ
やっと、カズワン社長逮捕か。2年5ヵ月も経過してやっとだよ。



逮捕されない期間が長かったので「夜逃げしたのでは?」と思われたか、ネタにされた感じでしょうか…
つまり、「夜逃げ」というワードは、ネット上の憶測が発端である可能性が高いのです。
カズワン社長の会社の現在は?


カズワンを運航していた会社の現在
「KAZUⅠ(カズワン)」を運航していた会社は、
桂田精一氏はこの会社の代表取締役でした。
2022年4月23日の沈没事故後、同年6月16日に旅客不定期航路事業の許可が取り消され、廃業しました。
国土交通省の報告では、以下の違反事実が確認されました。
カズワンを運航していた会社の違反事実
- 社長が安全マネジメント体制を整えていなかった
- そもそも社長が運航管理者の資格要件を満たしていなかった
- しかも資格要件を満たしていると嘘の届け出を行っていた
- 事故当時、本来運航時に営業所に運行管理者として常駐する義務があったのに不在だった
- 運行管理者代行も決めていなかった
- 従業員の安全教育を行っていなかった
- (前回監査でも指導していたが改善されていなかった)
- 社長がと事故当日の運航において気象情報を船長に連絡しなかった
- 船長も社長に当日の気象が運行中止の判断基準にあったことを報告しなかった
- 船長が、事故当時の運航に気象が悪化する恐れがあったと認識していたにも関わらず運行中止の措置を取らなかった
- 社長が運行中止を判断すべきであった報を船長に連絡しなかった
- しかも誰も運航可否判断の結果を記録していなかった
- (前回の監査時にも指導していたが改善されていなかった)
- 衛星携帯電話が故障して使用できなかった
- 業務用無線設備を配置していなかった
- 船長が持っていたauの携帯電話で通信できなかった
- (社長は船長からauの携帯電話が航路全域で通じると説明を受けていたらしい)
- 船長はdocomoの業務携帯電話を配布されていたが運航時持っていなかった
- (前回も指導していたが改善していなかった)



運航基準で決められている連絡方法がことごとく不備の状態ですね…
- 事故当時船長から社長へ定点連絡が全く行われていなかった
- 社長は営業所におらず、運航中の状況を把握していなかった
- (前回も指導していたが改善されていなかった)
- 船底に損傷があったと複数の関係者から証言があった
- 船長は運航している海域の経験が浅かったと複数の関係者から証言があった
- (船長も事故当時行方不明)



報告書を読めば読むほど、ずさん過ぎる体制に青ざめました…
これらの報告から、「信頼性に課題を抱えていた企業」だったことがあらわとなってしまいました。
知床遊覧船|過去の実績や評判は?


知床遊覧船の口コミを見てみると、かなり評価は高かったのです。


一方で、気になる口コミも発見しました。





もしかしたら、今回のような事故を起こしていた可能性もありそうですね…
本記事の朗読動画
まとめ
今回は、カズワンを運航していた有限会社知床遊覧船の社長・桂田精一氏が夜逃げしたのか、またそのように噂された理由などについて調査・考察した内容をまとめました。
現時点では、カズワン社長は夜逃げしておらず、現在裁判中なので今後も夜逃げの可能性は限りなく低いと思われます。
この事故は船長も含め多数の尊い命が奪われ、未だに発見されていない方もいます。
今後二度と、このような悲しい事故が起こらないことを願っています。
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